事例紹介MR(複合現実)技術を活用した歯科治療シミュレーションシステム

BACKGROUND
背景/課題

現在、歯科治療において歯を正確に削る技術やリスクを検知する能力は医師の経験と勘に基づいており、安全性について医師によりばらつきがある。 歯科業界におけるパイオニアであるモリタ株式会社と歯科医師:窪田努氏、芳本岳氏とともに誰もがより安心で安全な治療を受けることを可能にする未来の治療システムを構築するプロジェクト。

Implementation items
実施事項

現在、歯科治療の現場においてCT等の情報のデジタル化は進んでいるが、せっかく取得したデータを施術前に平面ディスプレイで確認するという目的でしか活用されていない。これを施術時の患者口腔内の映像にリアルタイムで三次元的に重畳させることで、患者の神経組織等の内部構造を透過的に確認しながら治療を行うことが可能になる。 リアルタイムのナビゲーションに進化させることを実現し記憶や勘などの要素を排除した安心安全なシステムを実現した。今後歯科の教育システムとしての活用を期待されている。

Technical features
技術的な特長

歯などのリアルなオブジェクトに治療の為のナビゲーションを行う場合、非常に高い精度の空間認識技術が必要になる。デジタルデータを3D空間に配置し高速に追従/重畳させるためにAR技術、VR技術、3D空間におけるオブジェクトトラッキング等の技術を組み合わせヘッドマウントディスプレイに組み込んだ。その結果、独自のMixed Realityテクノロジーを完成させ、非常に精度の高い歯科治療シミュレーションシステムを実現した。

イメージ図1
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