UVERworldの音楽ライブでVPS技術を活用した観客参加型の空間演出を実施

  • 2023年8月1日
  • リアライズ・イノベーションズ株式会社
  • 株式会社パワープレイミュージック

~観客のスマートフォンからのメッセージをスタジアムの空間に表示させる画期的なAR体験を提供~

リアライズ・イノベーションズ株式会社※(本社:東京都港区、代表取締役社長:酒谷 正人、以下「リアライズ」)と、株式会社パワープレイミュージック(本社:東京都港区、代表取締役:鶴田 武志、以下「パワープレイ」)は、2023年7月29日~30日に日産スタジアム(神奈川県横浜市)で開催されたロックバンドUVERworldの7万人規模の音楽ライブで、スマートフォンなどのカメラの情報を基に位置情報を数センチ単位で検出するVPS (Visual Positioning System)技術を活用して、観客参加型の空間演出を実施しました。

リアライズとパワープレイは、UVERworldがこのたびのライブで掲げたビジョン「NISSAN STUDIUMをみんな(Crew)の想いで埋め尽くそう」を、最新のテクノロジーを活用して表現しました。音楽ライブの参加者が、自身のスマートフォンで15文字以内のメッセージを送ると、数万人分のメッセージがスタジアムの空間に浮かび上がりスタジアム全体を彩りました。また、スタジアムの空間に浮かんだメッセージが、最終的にステージ上の空間に集まり、UVERworldのロゴとなる演出が行われました。この演出によって、スタジアムに集まった観客の想いや熱量を可視化して共感体験を生み出すことに成功しました。

この演出で使用されたVPS技術は、位置情報を検出する精度の高さが特徴で、観客一人一人のスマートフォンのカメラの向きを判別できるため、現実世界とCG(Computer Graphics)がより自然に融合したAR体験を実現します。このVPS技術には、フィンランドのImmersal社の技術を活用しており、事前に建物などをスキャンすることで、柔軟かつ高速に高精度なAR体験を提供することを可能にしました。また、この観客参加型の空間演出のシステムは、観客が簡単に体験できるように全てブラウザベースで構築し、大量のアクセスを想定した設計になっているため、拡張性もあります。

今後、空間コンピューティングを活用したグラス型デバイスの普及に伴い、利用者の視覚情報を基にした現実世界とCGなどが融合したシームレスな表現や演出への需要が高まっていくと予想されます。街やスタジアムなどの公共空間での大規模なスポーツイベントや商業イベントなどで、参加者がそれぞれの想いを可視化して共有できるさまざまな演出手法が期待されます。リアライズは、今後もVPS技術やボリュメトリックビデオ(3Dホログラム)技術などを活用して、XRや空間コンピューティングの発展に貢献し、新しい価値を創造していきます。

※ 2023年7月1日付で、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社から社名変更しました。

■サービスイメージ(映像 https://youtu.be/2yqrPyZ5aww

サービスイメージ1
サービスイメージ2

■リアライズ・イノベーションズについて

最先端技術を付加価値に変え、イノベーティブな事業開発を支援するテクノロジーカンパニー。2000年にソフトバンク株式会社の100%子会社として創業し、テクノロジーを駆使した新規事業の創出や顧客との共創による事業開発を行っています。MaaSやxR、ヘルスケアの技術領域を得意とし、現在も多数のナショナルクライアントと先進的なプロジェクトに取り組んでいます。

<会社概要>

会社名 リアライズ・イノベーションズ株式会社
URL https://realize-innovations.jp/
所在地 東京都港区六本木2-4-5 6F
代表取締役社長 酒谷 正人
設立 2000年5月1日
主な事業内容 ・XR/モビリティ/センシング/ヘルスケアなどに関する各種システムおよびソリューションの企画、設計、開発、運用
・先端技術を活用した事業開発に関するコンサルティング
・ビジネスに関する各種アウトソーシング

<問い合わせ先>

担当 リアライズ・イノベーションズ株式会社
ソリューション事業部 担当:石塚、勝本
TEL 03-5549-1350
E-MAIL info@realize-mobile.com